カメレポート(1号通信)

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2012年の夏に一匹のイシガメを飼うことになりました!

私がカメを飼ったのはこれが5代目になります。
初代は、小学校に入学した頃(当時は東京在住)、祖母が「散歩していて見つけた」といって縄をつけて静岡から新幹線で持ってきたのです。黒かったらからおそらくオスであったと思います。逃げ出して近所で捕獲されたりといろいろありました。
二代目は、翌年店で売っていた一番大きなカメを買ったのですが、大きすぎかつ凶暴ゆえ、小学校低学年の自分には管理できず、そんなこんなのうちに逃げてしまいました。三代目はその前後に購入し、東京から仙台まで引っ越す際に遠く九州まで間違って行ってしまい、後から飛行機に乗って到着したというエピソードがあります。冬眠にも数年成功しました。
四代目は、新婚の頃にペットショップで衝動買いしました。当時はヒーターがありましたから、冬は冬眠させずにいましたが、新婚旅行の際に実家に預けたところ母が飼育にはまってしまい、結局実家でずっと飼っていました。

ということで、カメは我が家の歴史でもあります。実家の母とカメの話をすると興奮して会話が弾みますから不思議なものですね。
ここまでの歴代のカメは皆クサガメです。

今回イシガメになったのは、8月初旬に郊外に出張の後、カブトムシ関係でのつもりで現地のペット屋に赴いた際、目が合ってしまっての衝動買いでした。イシガメは滅多に
お目にかかれないということも理由の一つでした(4200円もしましたが)。その後もう一匹追加してしまいました(^_^;) 毎日のお世話が楽しすぎます。

ここで、この間に学習したカメのうんちくを紹介しますと…
まずイシガメ、クサガメに共通して言えることですが、

①イシガメは性染色体を持っていない
ウミガメですら陸で卵を産みますよね。孵化するまでに数週間かかるそうですが、この間の気温で決まるそうです。気温が高いとメスになるそうです。ここ数年 日本の夏は猛暑ですから、野生も養殖もメスばっかりだそうです。カメショップの親父曰く「本来はメスの方が大きくてきれいだが(オスはメラニン色素で黒化 するので)、メスばっかり入荷するのでオスの方が値段が高い」とのことです。幼体だとオスメスの区別がつかないことが多いのですが、「参考までに気温○度 で孵化しました」と書いてあるページが多いのはそのせいだったのですね。環境の変化が起こるとメスが増えるというのは、種を残す工夫なのでしょうか??

②メスは有精卵を数年にかけて産む
これも驚きですよね。どこかのブログで、二年目はオスメスを分離して飼育したのに有精卵を産んだと書いてあってびびったのですが、メスは体内に精子をストックできるようです。冬眠中もですから驚きです。
③オスメスは肛門の位置で見分ける
メスの方が尻尾の付け根にあって、オスは三分の一くらいのところにあるというのは子どもの頃から知っていました。加えて、オスは性器を内包しているので尻尾が太いわけですが、どうしてオスは三分の一のところにあるか理解できませんでした。答えは、その位置にないとメスと交尾するのに届かないからのようです。オスは腹が凹むらしいのですが、これも同じ理由
のようです。メスと同じ位置のオスや腹の凹まないオスもいただろうに、そういうオスは種を残せなかったのでしょうね。
④前足は五本指で、後ろ足は四本指
我が家のカメだけだと思っていたところ、二匹目も同じだったので調べました。他に指の数が前後で異なる動物っているのでしょうか?水陸両用のモビルアーマーみたいな特別な存在なのでしょうか?
ここから先はイシガメとクサガメの違いです。
①イシガメの方が陸生が強い
最近ヒーターを導入したので火事にならないようやむを得ず水かさをあげていますが(バケツ二杯分)、夏場はタッパに水を入れて後は全部陸地にしていました。
クサガメは甲羅が埋まるくらい水を入れないと、甲羅の発達に差が出てしまうようですがイシガメはお構いなしのようです。今まで水の中で泳いでいるカメこそ元気なカメだと思っていましたが、陸地に出てばりばり日光浴をしているカメの方が元気なカメなのかもしれません。
②イシガメは陸地でも餌を食べる
クサガメは水中でないと餌を食べないようですが、イシガメは陸地でもがんがん餌を食べます。③イシガメは皮膚病になりやすい
我が家に来た一号も両手が皮膚病になっていましたが、イソジンが特効薬であることが判明。すっかり治りました。きれいな水で、水温28度以上、日光浴をかかさなければならないと言っている人が多く、実際そうして以来我が家でも皆無です。④イシガメは寒さに強い
両種を飼っている人はクサガメの方が長期間冬眠する傾向にあるとのこと、特にイシガメのオスは最後まで冬眠しないそうです。我が家はオスメス一匹ずつですが、メスが水の中ばかりにじっとしているのにオスは水陸分け隔てなく走り回っています。個体差がずいぶんとあるようです。皮膚病問題があるものの、水を頻繁に変えて、えさやって皮膚病チェックを怠らなければ、基本的に飼育しやすいカメだと思います。

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